【総評】『夜のクラゲは泳げない』を最終回まで視聴したヲタクの感想【2024春アニメ / おすすめアニメ】

1話と2話見た時は、あっ、これは凄い作品になるかも？て思ってましたが面白かったのは 3話までで、4話以降結局最後までうーむ？て感じで終わりました。てのが個人的感想でして、動画工房のオリジナルてことで期待したんだが、成程ね。弱キャラ友崎君の脚本家なんだね。どうりで微妙なわけだ。弱キャラ友崎に至っては 3話切りしたぐらいつまらなかったし。

夜クラは完走しましたが、わたくしも微妙でしたね。下馬評では結構高く評価されてたんですが、他にもっと面白い作品あるからそっちを評価してあげてや…と思ってましたね。
最終回の感想としてはメロの言動に違和感ありかな。最終回で何をいいキャラぶってんの？と思いました。
カタルシス不足で言えば、鑑定スキルも部下に優秀な奴しか居ないのでピンチというピンチが起こらない。

とにかく、今日のユーフォが凄すぎた…

マジで序盤に感じた面白さはどこへやらって感じですね
自分も6話くらいからだんだんキャラクターに感情が乗らなくなってきていたので操られてるってこういう事なんだなと実感しました
最終話に関しても二人の和解よりも花音の親孝行の方が印象に残ってしまったという…

なんか無理やりまとめたな〜というのが個人的な印象でした
ふわっと大まかな流れをなぞる、それ以外の話に全く丁寧さが無かったと自分は思いましたね

良くも悪くも友崎の作者の作家性が強く出てた。キャラが操り人形なのはあるかも。

先ず、良くも悪くも攻めた作品だな〜と思いました。
各々の個性を強調している一方で、普通という物に対して批判的で、「ありのままのあなたで良いんだよ」というメッセージの一方で「普通である事、皆んなと一緒である事はおかしい」と言ったメッセージにも感じてしまいました。
そういう事もありまして、あくまで主人公達が確固たる『正義』として描かれていると感じ、多様な視点が欠けていると思いました。
これは高校生と言う立場から見れば、その時期は己を正義と捉え盲目になってしまうと言う特徴を描いているという解釈もできますが、主人公達の成長は根本的には無いとも捉えられます。
あとは脚本家のやりたい事が先行してしまっていると言うのは自分も感じました。
結局暴力事件については直接的な和解も何もなく、何故か花音ことを応援し始めるメロだったり、それに元気付けられる花音だったりと物語に深みがないとも感じました。
そして全体を通して思うのが全てを憎めないキャラにしようとするあまり、キャラが生き生きしていないと強く感じました。
嫌なやつは嫌なやつとして描くのではなく、それとなくいい感じに描く事で、或いは同情を買う様なバックグラウンドを持たせる事で緩和しようとする点、それが非常に良くないと思います。
細かい指摘ですが、1話で自身のイラストとはいえ公共物に落書きをしている主人公や、免許取得から1年以内にも関わらず2人乗りをする行為を容認し罪の意識すらないと言うのはどうなのでしょうか。
リアル趣向で、それも現代における強いメッセージ性を持たせる様な作風ならばそう言った点にも留意しなくてはならないと感じます。

長くなりましたがこう言った点から私の今作への評価は微妙です。